受賞者：一般財団法人　沖縄美ら島財団　附属動物病院　院長　植田啓一氏（27期卒）
2022年10月７日（金）午後１時より、三愛賞「同窓生の部」第17号である植田啓一氏（27期卒：一般財団法人 沖縄美ら島財団 附属動物病院 院長）の授賞式が執り行われました。
植田氏は、1996年に酪農学園大学獣医学科を卒業後、沖縄海洋生物飼育技術センターに就職され、2002年から沖縄美ら海水族館に勤務され、2013年に勤務を継続されながら本学獣医学研究科において「沖縄美ら海水族館における展示動物、小型歯クジラ類の臨床」で博士・獣医学を取得されました。また、一貫してイルカの健康管理に関する調査研究とその実践的な応用について尽力され、特に尾ひれを失くしたイルカの「ふじ」における人工尾ひれのプロジェクトは、イルカのリハビリテーションにおける先駆的な研究として偉大な功績を修められました。この功績はドラマや映画にも取り上げられ、酪農学園大学の名を世に知らしめ、卒業生として誇るべき業績であり、これからも更なる研究と社会貢献が期待されます。植田氏の活動は、同窓生の励みと誇りとなることは間違いなく、2022年2月8日（水）に開催された三愛賞選考委員会において満場一致で三愛賞を授与することを決定いたしました。
授賞式当日は新型コロナウイルス感染症拡大防止を考慮して酪農学園大学附属動物医療センター２階大会議室にて規模を縮小して執り行いました。授賞式では、南繁会長（６期卒）のあいさつより始まり、同期である岩野英知先生（27期卒、獣医生化学ユニット教授）より祝辞が述べられた後、南会長より賞状と副賞が植田氏に授与されました。植田氏からは、当初はご挨拶のみの予定でございましたが、植田氏の普段の業務のダイジェスト版を30分程度のご講演をいただき、どの学術領域でも重要となる「K（勘）、K（経験）、D（度胸）、D（データ）を重んじる」というお話と、さらには今後も大学と連携をとりながら臨床・研究・教育を続けるため、本学の教員や在学生とも更なる関係性の強化を図りたいというご意向をお伺いすることができました。後日、同窓生ならびに在学生に向けた記念講演を獣医同窓会ＨＰにてアップいたします。その後、堂地学長より酪農学園大学の現状と卒業生との今後の密接な関係についてあいさつならびに植田氏への祝辞が述べられ、中出哲也副会長（12期卒）より閉会のあいさつがなされ盛会裏に終了いたしました。
今後の植田氏の更なる活躍を祈念いたします。＜文責：獣医同窓会事務局　伊丹貴晴＞